我が家のデリカD5にはリアフォグが装備されていません。いままで乗っていた車にはリアフォグが標準でついていたため、少々心もとない感じがしています。
まずは、現状確認から。
リアフォグを点灯するタイミング
リヤフォグを点灯するタイミング
霧、雨、雪などの視界が悪いときに使用する。降雪時には雪が積もる場合があるため、こまめにリヤフォグランプの雪を取り除く。
あくまでも、後続車から自車に対する視界が悪いと判断したときに使用するものです。
そして、フロントのフォグを点灯するタイミングは次の通りです。
フォグライトを点灯するタイミング
霧など悪天候で前方や路肩が見えづらい時に使用する。
これらをまとめると、
後続車がフロントフォグを点灯している
↓
後続車は前方が視界不良であり、霧や悪天候を走行している可能性がある。
↓
自車の前方視界がどんなに良好であっても、後続車にとっては、自車が見えていない可能性が非常に高い。つまり
↓
安全のためにリアフォグを点灯する必要がある
つまり、後続車がフロントフォグを点灯してるのであれば、安全のためリアフォグを点灯するのが安全のために正しい判断です。
リアフォグの点灯可能タイミング(機械的に)
実現が難しそうなところを抜粋すると次の3点でした。取付位置の問題とかは、どこにつけるかだけなのですが、次の3点をクリアするのに苦労をしました。
後部霧灯は、前照灯又は前部霧灯が点灯している場合にのみ点灯できる構造であり、かつ、前照灯又は前部霧灯のいずれかが点灯している場合においても消灯できる構造であること
原動機を停止し、かつ、運転者席の扉を開放した場合に、後部霧灯の点灯操作装置が点灯位置にあるときは、その旨を運転者席の運転者に音により警報すること
前照灯又は前部霧灯を消灯した場合にあっても点灯しているときは、尾灯は点灯しており、かつ、尾灯を消灯した後、前照灯又は前部霧灯を点灯した場合には、再度、後部霧灯の点灯操作を行うまで消灯していること
苦労したところ
ボンネット内のヒューズボックスや前照灯、フロントフォグの配線を分岐してリレーを配置などして、車内に配線を引き込むことができれば、簡単に設置することができるでしょう。
今回は、すべて車内の配線のみでどうにかしようと思いました。
スイッチ周りにテスターを当てたり、メーターを外してテスターを当てたりしましたが、次の2線が見つかりませんでした。
1 フロントフォグ点灯時に12V 消灯時に0Vとなる配線
2 前照灯点灯時に12V 消灯時に12Vとなる配線
1について
フロントフォグが点灯しているか否かを12Vー0Vで常時監視できないと、リアフォグを点灯することのできる条件(前照灯又は前部霧灯が点灯している場合にのみ点灯できる構造)これを満たすことができない。
2について
同じように前照灯が点灯しているか否かを12Vー0Vで常時監視できなので、リアフォグを点灯することのできる条件(前照灯又は前部霧灯が点灯している場合にのみ点灯できる構造)これを満たすことができない。
ほかにもあります
①リアフォグのボタンは、オンオフボタン(1度押すと凹んでその状態を維持、もう一度押すとボタンが元に戻る)ではなく、何回押しても同じ位置に戻るボタン(モメンタリ式スイッチ)ってものにしたい。オンが維持されると、意図せずリアフォグが点灯してしまう可能性があり、他の迷惑自動車と同レベルに落ちてしまうため。
②上記①のモメンタリスイッチが売っていない。売っていても異常に高い
③フロントフォグのスイッチは、オンの操作とオフの操作が同じではなく、それぞれがモメンタリ式スイッチである。※ウィンカー側のステアリングコラムにあるリングを捻る操作 上捻りでオン 下捻りでオフ
④メーターパネルにフロントフォグのパイロットランプ(動作確認灯)が付いているが、そのライトはメーターパネルにフォグ点灯時の12Vが入っているわけではなく、メーター内が何かしらの信号のみを受信して点灯消灯をしているが、通常のテスターではその変化を見ることはできないため、先の1の情報(フロントフォグ点灯時に12V 消灯時に0Vとなる配線)を得ることができない。
手順1 フォグのスイッチ線の挙動を確認する
フォグのスイッチ線の挙動を確認します。
ハンドルの裏にあるカバーを外します。クリップで止まっているだけだが、かなりがっちりはまっているので、なかなか外れないです。ハンドルを一番下まで下げると少し作業しやすいです。
右側にあるハンドルコラムスイッチはビス2本で止まっているだけなので、2本外したら上に引き抜きましょう。
何本か線が露出してますが、緑色の線がフォグのスイッチにより電圧の変化が見られた配線です。
この緑色の線にテスターを当てて挙動を確認します。
テスターのマイナス側をボディアースして、プラス側を緑色の線の露出部分(コネクタ部分)に接地させて、挙動を確認します。
①エンジンの状況にかかわらず 2.61Vを維持
②フォグオンの操作により 2.61Vが1.50Vまで低下し、操作後に2.61Vに戻る
③フォグのオフ操作により 2.61Vが3.50Vまで上昇し、操作後に2.61Vに戻る
④これらの操作は、その他の状況に一切依存しない。例)前照灯とフォグをオンにした状態で前照灯を消灯しても、フォグスイッチの信号線に電圧変化はない。スイッチ操作時に電圧変化が常に生じる。
つまり、フォグが点灯している状態と消えている状態で状況が異なるということを、この線から判断することはできないということです。
手順2 フリップフロップリレーメーターに来ている配線の挙動を確認
手順3 購入したスイッチの加工
手順4 メーターに来ている配線の挙動を確認
手順5 挙動の整理
手順6 妥協と回路図の完成